ハイ、ピアノ技術です。

はてさて、これは何に使う?

アルミの長い棒 ・ スケール ・ 茶色の塊

鍵盤の高さ・深さ(沈む量)を調整する道具です。鍵盤の高さをそろえることを{均し=ならし}、鍵盤の深さ(沈む量)のことは{あがき}と言います。

長いアルミの棒は鍵盤の高さをそろえるのに使うので ⇒ ならし定規

茶色い塊は鍵盤の深さを調べるのに使うので ⇒ あがき定規

スケールはそのまま。

使い方を説明しだすと長くなるのでここではやめておきます。ピアノの点検調整に来た技術者に尋ねて見てください。

あがき定規の使い方だけちょっとお教えします。鍵盤の上に置いてその鍵盤を押えて隣の鍵盤との高さ(あがき定規の上面と隣の鍵盤の上面)をみて高い・低い(深い・浅い)を判断します。

あっ、目で見るのでは無いですよ。両鍵盤の上面をなぜて指先で判断します。ですから、ベテラン技術者はどちらかの手の指先指紋がうすいです。(うそです)

茶色のあがき定規を”キャラメル”と言う方もいます。私はまだ食べてみたことはありませんが、食べるときっと歯が欠けると思います。       拝。